タイガのたわごと

エンジニア兼大学生のブログ

出社賛成派が理解できないので5000文字程度で反論してみたー本気で在宅にしてほしい

どうも、Tigerです。

本日は日々のうっ憤を晴らすとともに、社会に向けて在宅勤務を選択制にすべきだという主張をします。

注意:めちゃくちゃ長いので読書の体力がない方にはおすすめしません。

 

本当に長いです。ハードグミのような読みごたえが欲しいので写真はあえて入れていません。

 

 

始めに

先日まで在宅勤務だったのに、理由なしに在宅勤務が解除されました。実際にはあるのですが、具体的に言うと「原状復帰」という理由だそうです。無駄の極み。納得がいかないので現在の状況と怒りをぶつけたいと思います。

 

財閥系企業のIT部門でグローバルプロジェクトに参加しています。プロジェクト参加してから2か月の間、同僚の顔を知らず、実際は小太りなおじさんなのに、顔を知らない間は声やしゃべり方の雰囲気からキムタクだとおもって仕事してました。インターネットってすごい。ちなみに、関西で仕事をしています。

 

従来

  • フルリモート、ごくたまに出社
  • 週二回出社など
  • 部長クラスから下は全員関西

 

現在

  • フル出勤
  • プロジェクトリーダは東京の本社ビルに赴任

 

もちろん、出社にもメリットが全くないとは言いませんが、出社のメリットよりデメリットの方が多いことは明らかです。とりあえず、メインのメリットのみを提示します。結論から言うと、上層部が現場を理解していないのと、財閥特有のろ○がい文化が影響してこのような決断になったのではないかと思っています。

 

在宅勤務のメリット
  • 通勤時間がないので、通勤時間に割いていた分の時間をほかのことに使える
  • 準備などのために朝早く起きる必要がないので、睡眠時間を確保しやすい
  • 海外のお客さんとMTGするなら在宅のほうが対応しやすい(アメリカなど)
  • 会社側からしても交通費がかからない

 

(僕が多少理解できる)出社のメリット
  • 通勤時に歩く人からすると軽微な運動を確保できる。
  • コミュ障のひとがよろこぶ 
  • 家に居場所がない人の居場所になれる、かも?

 

会社が提示した在宅解除の理由と考えている効果
  1. コミュニケーションの向上
  2. セキュリティの向上
  3. 作業効率の向上

 

在宅勤務のデメリット

在宅勤務のデメリットももちろんあります。労働が可視化しづらいという点です。ただ、莫大なお金をかけてエンドポイントの監視やクラウドサービス、社内サーバを用意しできる大企業。ペーパーワークがないのであれば可視化は十分できているはずです。

 

可視化ができていないのではなく、管理者の把握能力の不足と、それに乗じて発生する不安感がデメリットであると混同される一因なのではないかとおもっています。また、あくまでも個人の意見ですが、業務連絡は9割がたテキストでOKです。テキストで困る人は文字が読めないか、雑に言うとコミュニケーション障害、もしくは言語化能力不足です。相手の時間を拘束するコミュニケーションはビジネスにおいて優先されるべきではありません。

 

また、同じような見解として東洋経済オンラインで同志社大学の教授、太田 肇 先生はテレワークが進まない理由に関する記事では、上司などは承認欲求やブランド力の維持などを理由にテレワークを避けたがっているのではないかとも言っています。とくに出社をさせるために完全に納得できる明確な理由はいまのところありません。

 

このように、会社が提示したメリットはほぼ同意できません。会社が提示した上記三つの出社の理由を順番に切り倒していきたいと思います。

 

コミュニケーションの向上について

多少、理解できます。前よりもオフィスにいるかたと仲良くなったと思います。ただし、具体的にコミュニケーションの向上とはなんのことを示しているのかわかりません。そもそも重要な事項や業務に関してはTeamsで話すので出社の意味がありません。また、他部署のひとの声が会議中にはいってしまうので、部署間での情報漏洩のリスクがむしろ在宅よりも悪化しているかもしれません。

 

親睦を深めるという目的もあるようですが、朝5分間雑談するのもTeamsやZoomでおっけー。実際に会う必要もありません。また、先ほど述べましたが、僕は関西、PMは東京なので必然的にリモート会議ツールを使うことになります。もう、わかりますね。

そもそも指揮官に会えないので出社の意味がないです。

 

仲間でわいわいやるタイプのコミュニケーション(友達とBBQとか)であれば実際にあった方が楽しいですし、お互いの気持ちを理解しやすいです。ただ、ビジネスコミュニケーションにおいてはリスペクトさえあればあとは情報の正確性と記録ができることが重要になるとおもっています。そう考えると、テキストを標準のコミュニケーションにした方が安全かつ確認コストが減ることになります。

 

親睦を深めるという目的もあるようですが、朝5分間雑談するのもTeamsやZoomでおっけー。実際に会う必要もありません。また、親睦を深めたいのであれば深めた移動し社内SNSなどを活用すればいいだけであり、半強制的にであった人と「仕事だから」という理由で仲良くしないといけないのであれば本末転倒です。

 

テキストでも難しい場合、口頭で話をすべきだという意見があります。ごもっともです。TeamsかZoomか、社内環境にあるリモート会議ツールを使えばサーバやネットワーク機器のハードをいじらない限りはすべてどうにかなります。ただ、やはり実際に会う必要は基本ありません。

 

出社して口頭で会話したほうがいろいろできると感じている人は時代にあった働き方ができていないと思います。失読などがないかぎり、説明や指示に関して言語化能力が致命的に欠落しているだけなのではないのでしょうか。そのような人たちが見直すべきなのは在宅勤務などオフィスのありかたではなく、そもそものコミュニケーションにおいてバーバルな領域でわかりやすく伝えることができているかだと思います。

 

さらに、コミュニケーションの効率化という点でも出社はマイナスであるように言える理由があります。口頭で質問されることにより、お互いの時間のを拘束しあったり、ほかの人に聞かれてはいけない機密情報などを容易にはなすことができなくなったように感じました。

 

 

セキュリティの向上

出社させることによってセキュリティが向上する?これが一番よくわかりませんでした。本当に何を言っているのでしょうか。会社までいって入館証をつかってオフィスに入室します。ただ、どうせRFIDカードなので短距離から簡単にスキャンされて複製されてしまいます。中学生がググったらお年玉程度の金額でRFIDリーダーをかって複製できますし、ユニクロのスーツきてマスクをつけたら入館できます。

 

むしろ、自宅の鍵のほうが入手しづらいですし、そもそも自宅を調べるのにも時間がかかります。自分が知らない人が自宅にはいることは犯罪のケースをのぞいて基本的にありません。オフィスであればオフィスに入退室できる人であれば入館証は基本的には誰のものでもよく、ターゲットを絞ったり調査をする労力が減ります。入手されて複製されるリスクなら同じくらいですがオフィスのほうが簡単になるということです。また、紛失リスクや忘れたときの対応に追われるなど、さらに管理コストがまします。

 

オフィスだからと慢心しているのかLANケーブルはむきだし、一部社員は外部の人がどうどうと踏み込める共有スペース内でMTGに参加していたりします。WiFiのセキュリティもおそらくMACフィルタリングで入室管理もRFIDのみ。私物もちこみチェックや電子機器チェックもありません。高校を出てバイトではいっていたコールセンターのほうがもっと徹底してました。情報セキュリティが冗談のように思えます。

 

また、出社して全員がオフィスではたらくとローカルネットワークにアクセスが集中して単一障害点が発生してしまうかもしれません。

 

おたがいにオフィス内で監視しているとは言え、ある意味はやりのゼロトラスト()なのかもしれませんが、冷静にみても出社のほうが管理コストもあがります。通勤中のセキュリティリスクや、ターゲットになりやすいことを考えると全然在宅のほうが安全なのではないかと思います。

 

 

作業効率の向上

さて、次に作業効率の向上についてです。こちらに関してはむしろ下がったようにおもいます。もちろんデータは取っていないです。口頭で質問されることが多くなりましたし、口頭で話さないといけないにせよTeamsの通話をするだけでした。

 

口頭でのコミュニケーションが生まれると記録が困難になります。それにより、次元の低い問い合わせが増えました。出社してから僕も次元の低い問い合わせをしてしまい、罪悪感を覚えることもありました。「さっきこう言いましたよ」が日常で6回以上でるのであればもうテキストか筆談にした方がいいと思います。メモを白という意見もあると思います。でもメモよりもテキストの共有のほうが共通認識にずれが少ないですし、再確認の必要性が減ります。

 

また、睡眠時間が減ったことでボーっとしてしまうことも増え、イライラすることがおおくなりました。また、そもそもの管理側の仕事の振り方がわるいのか、効率がすでに高まっているのか、暇をもてあましてネットサーフィンする人も見かけます。とくにネットサーフィンをしているからといって実害が生まれているとは思えません。

 

また、暇な人が雑談をはじめ、しまいには同じ部屋の全員が雑談をするようになりました。出社していなければ定期の会議をのぞいて必要以上のコミュニケーションは生まれにくいので、むしろ出社することで雑談や次元の低い質問で時間を取られ、効率が下がっていることになります。

 

出社させるよりも在宅勤務にした方があきらかに時間を有意義につかえます。それであれば交通費などを考慮すると在宅のほうが安く、エンドポイントの保護にお金をかければ安全なのではないでしょうか。

 

オマケ:残業は家でしなくちゃならない

これは在宅勤務を廃止した会社すべてにいえることではないですが、今僕が働いているところでは在宅は原則ダメ、どうしてもの場合、たとえば会議であれば業務時間前に家に帰り、家からミーティングに参加しなくてはなりません。

ステークホルダーに海外の人が多いので、業務時間外の会議がたまにある。大体早朝。そんなことに対応して、業務時間を削ってまで出社しないといけないのであればもうずっと在宅でいいじゃないか。

 

結局、直属の上司に許可をとってそういった会議の日は在宅にしてもらいました。何度もいいます。毎日在宅でいいです。在宅の許可が「セキュリティの担保ができないこと」を理由になかなか降りませんでした。正直、上司に向かって当たり障りもないことをいうしかなく、また役員などにどうみられるかのポリティックゲームが実務よりも盛んな企業では相談というものも無意味なのかもしれません。

 

これでも出社したいの?させたいの?

さて、これでも出社が最善の選択肢であるといえるのでしょうか?

僕はそうは思えません。もっともそうな顔して提示された出社理由に関してはむしろ矛盾が生じているように見えます。在宅勤務にしたいひとがいるように、出社したい人も事情によってはいるかもしれないので、会社は勤務形態において柔軟性を持たせるべきです。

 

 

在宅勤務と出社は選択制にするべき。

よっぽど家にいるのがいやならフィス行けばいいと思います。どうせ大したセキュリティが施されていないなら多分自宅のほうがリスクは少ないです。(セキュリティポリシーの影響もあるかもしれませんが)

 

また、僕みたいにイライラするひとも確実に増えていくのではないかと思います。現に、みんながあこがれるようなテック企業でも出社に対して猛反発が起こり、辞職者もではじめています。

米テック大手の出社再開に社員反発、深刻な問題に(JBpress) - Yahoo!ニュース

 

有能なエンジニアを集めている会社で、給料がどれだけ高くても出社命令だけで辞職者をだしてしまいます。その人たちは出社を強制しない、無駄の少ない会社に移ります。人材流出にもつながりかねません。交通費、入室退室の管理に加え、採用費にもお金をついやすことになるので、読んでる方が出社に関して決裁権を持っていらっしゃるのであれば、本当に出社強要はやめ、在宅を希望する人がいたらOKをだした方がいいと思います。

 

この記事を書いている時間、僕のキーボードがずっと音を立てていました。(カチャカチャカチャカチャ)自分でもこれだけイラついていたことに驚きですね。

 

もう一度いいます。たいていのホワイトカラー、IT系の仕事に出社の必要性はありません。出社が平気な人はよっぽど暇なのか、家が嫌いなのか、ワーカホリックのド変態なんだろうなとおもってます。反論、意見、感想、大歓迎です。どしどしコメントしてください。出社を好きにさせてくれてもいいです。

 

共感いただけたら共有していただけますと幸いです。世論を作っていきましょう。

 

 

僕個人でもこれ以上合理性のない指示を受けるのはいやなので、さっさと資格と実績つけて選べる仕事の幅を広げたいと思います。

それじゃ。

 

 

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